このブログを運営してから6回目の新年となります。
恒例となりましたが、年初に当たり、昨年の振り返りと今後の展望に触れたいと思います。
更に今回は、世間でよく言われている
「ブログはやめておけ!」
との見解について語りたいと思います。
目次
2022年の振り返り
このブログの運営開始は2017年10月。
なので、正確な運営期間としては5年と3か月弱です。
「もう5年も経ったんだ~」
時間の経過の早さには本当に驚くばかりですが、昨年1年は特に早く感じました。
と言うのも、確実にこのブログの成長が図れたからですね。
さすがに一昨年ほどのPVの伸びはありませんでしたが、1年間の伸びとしては前年比で約1.4倍。
地道に向上できたと言っていいでしょう。
1年前に立てた目標は2.5倍でしたから、それと比べるとぜんぜん達成どころではないとも言えます。
しかし、却って吸収できたことは多いかなぁって思います。
つまり、なぜ目標まで伸ばせなかったのか、その理由をつかむことができたからです。
実は、これって凄い大きいことなんですよ。
失敗は成功のもと
誰でも知っている諺です。
失敗したからこそ成功するためのノウハウを吸収できたってことです。
せっかくなので失敗したと感じた点を公開しちゃいましょう。
失敗の主な要因は下記の3点です。
(1)読まれる記事より書きたい記事をたくさん書いた
(2)改善すべき記事の優先度を間違えた
(3)読まれない記事に注力しすぎた
では、1つ1つ説明して行きましょう。
(1)読まれる記事より書きたい記事をたくさん書いた
このタイトルだけ見れば、その理由は分かると思います。
そもそも
読まれる記事 ≠ 書きたい記事
ですから、書きたい記事をたくさん書いていれば読まれる記事は相対的に少なくなります。
「読まれる記事」って、需要がある記事、つまり、人々が情報として求めている内容です。
一方、「書きたい記事」は、自分が書きたいと思う内容。人々に読まれる記事とは限らないんです。
でも、実は”書きたい記事を書く”って、ブログを継続する意味では非常に重要なことなんです。
その理由は、何と言っても書きやすいからです!筆が進むんですよ。
逆に言えば、読まれる記事を書こうとすると、たとえ自分の興味があることでも、より大きな”ちから”が必要になるんです。
例えば、
- しっかりとした調査(裏をとる事実確認)
- 他のサイトにない情報の収集
- オリジナル色を出す工夫
とかですね。
だから、読まれる記事を多く書くのは非常に難しいのです。
まして、私のように普通の会社員が、限られた時間の範囲で運営すればなおさらのこと。
とは言え、ブログを継続して行く上では、モチベーションの維持も重要ですから、書きたい記事を書くことで達成感を味わうことも大事だと思うんですね。(収益目的で専門サイトを運営する人にとってはナンセンスですが…)
つまり、読まれる記事と書きたい記事のバランスが大事とも言えるのですが、実はこれはちょっとキレイゴト。
理想(正解?)を言えば、
「書きたい記事を読まれるように書く」
です。
書きたい記事をやたらと書きすぎたのも事実ですが、書きたい記事を読まれるように書く工夫が足りなかったのも事実ですね。
単に書きたい記事を書くだけなら、ある意味、ゴミの記事が増えるだけ。
読まれるように書く工夫に課題が残ったと感じます。
(2)改善すべき記事の優先度を間違えた
2つ目の理由はこれです。
かつて、ゴミの山(改善すべき記事)を量産して来たと言ったことがありました。
そして、それらの記事を改善していく重要性についても触れました。
でも、どの記事から改善して行くかをもっと考えるべきだったと感じるんです。
具体的な話をすれば、需要の小さい記事に大きな力を注いで内容の改善をはかってもPVアップの効果はあまりありません。
また、需要はあっても戦えない記事(YMYLとか)に不用意に手を付けても時間の浪費です。
もちろんこれらは、PVアップを目指す場合の話ですが、読まれるブログを目指している以上は大事です。
私が取り組んできた方法は、もう少しで検索順位が10位を切れる記事に力を入れること。
当然、検索ボリュームが多い記事ほど優先しました。
この取り組み方法は、実は間違いではなく、むしろ常套手段・正攻法です。
過去の記事の改善をはかる意味では、とても理にかなった方法なのですね。
実際、これを繰り返して来て、一昨年にはかなり大きな効果も得られました。
しかし、本当に大きな効果を期待するなら、ゴミの山は思い切って削除することも大事。
サイトとしての力(評価)を上げようとすれば、記事の品質向上は必須。だから、ゴミは足を引っ張るんです。
削除すればPVもアップ。これも業界の定石でもあります。
PVアップ計りたいけど、これだけはしたくない。
その理由は、「情報資産の形成」が私のブログ運営に対する方針でもあるからです。
また、ブログとしての足跡をしっかり残したい。
PV本意となって誤魔化すことはしたくないのです。
しかし問題は、この方針で進めようとすると、他のサイトとは闘えない記事が相応に残ってしまうこと。
従って、戦略としては低品質の記事を1つ1つ潰して行くことになるのですが、改善を続けてきたことで徐々に頭打ちになりました。
そこで、次はどの記事に取り組むべきかがより大切となりますが、その選択を少し見誤ってしまった感じなのですね。
もっと具体的に言えば、改善すべき記事候補が上がったら、
- 追記や変更など何をどのように改善できるか
- 競合する他の記事の強さはどうか
- 記事の改善に必要なちからはどの程度か
をよくよく考えるべきでした。
改善内容をしっかり考えないと、改善の結果としてどれくらい読者が増えるかが分かりません。
競合の記事が強すぎると、中途半端に手を加えても勝てないだけです。
記事を改善するに当たり、どれくらいの時間を要するのか、どれくらいの力を込める必要があるのかを考えないと、無駄に消耗するだけ。
考えれば当たり前のことですが、できているようでできていませんでした。
(3)読まれない記事に注力しすぎた
3番目の理由はこれです。
「こんな記事を書きたい」
「あんなテーマを投稿したい」
そんな思いで記事を書き上げることも少なくありません。
そんな記事の中には、「これはそれほど読まれるような記事ではないなぁ」と分かっていて書くものもあります。
でも、そんな記事たちばかりに時間を配分してしまうと結局は単なる自己満足に終始。
これは程度問題でもあるのですが、”書きたい”ばかりに注力しすぎると、他の作業に時間を割けなくなるんですよ。
”夢中になるとついつい”という性格。時にはマイナスになります。
だから、メリハリというか、計画的にというか・・・。
読まれないと分かって書く記事はホドホドにすべきですね。
今後の展望
では、今後の展望、今年の目標について述べます。
PVの目標値は昨年の1.5倍としておきましょう。
地味ですが、確実に前進したいですからね。
そして、具体的な指針としては、
- 古い記事のリライトの継続
- 記事ジャンルにメリハリをつける
- 内部リンクの充実
の3点です。
3点のうち、最初の2点は昨年も掲げた指針。
なので特筆することはありません。
興味のある方は1年前の記事をどうぞ。
3点目の内部リンクの充実についてですが、これが不十分だと実感しています。
今のところ、1ユーザ当たりの読む記事数は1.2~1.3くらいです。
ザックリ言えば、検索で訪れた人の10人に2、3人が別な記事をもう1つ読んでくれてるって割合。
この数値を1.5~1.6くらいには伸ばしたいんですね。
雑記ブログで有名な方々は、これくらいの数値には達しているんですよ。
この数値をあげるためには関連記事への内部リンクを充実させるべきと思うのです、、、、、。
という訳で、本年の目標、指針、展望が定まりました。
今年もよろしくお願いします。
龍サッサ
「ブログはやめておけ!」との見解について語る
さて、例年なら新年に当たっての抱負などで終わりです。
今年は新年に当たり、「ブログはやめておけ!」との見解について語ってみたいと思います。
ブログをやめる人はとても多い
ブログを始めてみたけど、やめてしまった人。
その数はもの凄く多いとのこと。
統計を取った訳ではないので正確な数字は分かりませんが、十万人は下らないでしょう。
もしかしたら、百万人以上いるかも知れません。
私が住んでいる長野県の人口(202万人)より多いかも。
それだけブログをやめる人は多いのですね。
一説によると、ブログを始めてから1年以内にやめる人が90%とのこと。
1年持たないんですね。
禁煙に挑戦したけど1年持たなかった。
水泳を始めたけど1年も経たずにやめた。
日記をつけ始めたけど3か月も続かなかった。
ジョギングを始めたけど1ヵ月でイヤになった。
英会話に励んだけど半年で挫折した。
こんな例を挙げると、1年も持たないなんて決して珍しくはありません。
でも、ブログを始めるにはそれなりの動機や意思、決意もあったハズ。
少なくとも、ずっと続けるつもりで始めた人が殆どではないでしょうか。
では、何でこれだけ多くの人がブログをやめてしまうのか。
ブログを数年間続けてきた私だからこそ、やめてしまう理由が実感を持って分かります。
ブログをやめる理由は結果が出ないから
やめる理由は1つ。
頑張ってブログを運営しても結果がでないからです。
得られない結果には色々あるとは思います。
多くの人にブログを読んで貰いたいと思っていた人なら、読者が増えないこと。
収益を目指してブログを始めたのであれば、収益が出ないこと。
読者とのコミュニケーションを期待したのなら、読者の反応がないこと。
求める結果が違っても、突き詰めれば1つ目の「読者が増えないこと」に集約されます。
読者が増えない → コミュニケーションが取れない
読者が増えない → 収益が出ない
だからですね。
要は、ブログをやめる人は、読者が増えるという結果を出せないんですよ。
そのブログを誰も見ないのです。
やめたくなるのも頷けます。
読んでもらえるブログとは
読んでもらうことができないブログって悲し過ぎます。
では、どうして読者が増えないのか。なぜ読まれないのか。
この理由を突き詰めれば、ネット検索で上位に表示されない記事ばかりだからです。
換言すれば、上位に表示されるような記事がほとんど書けていないのですね。
逆に言えば、読んでもらうためには、検索で上位に表示される記事をいくつも書けばいいのです。
このように言うと、
「検索で上位に表示されるような記事なんて簡単に書けないよ!」
と反論する人がいるかも知れません。
もし、そう思う人がいるとすれば、その人はとても大きな勘違いをしていますね。
私は、「簡単に書ける」なんてひと言も述べていません。
そういう人は、頭を切り替えた方がいいですね。
「ブログで簡単に稼げる」
とか信じちゃっているのではないでしょうか。
もし誰かが、
「私には神が見える」
って言ったら、こいつアタオカ(頭がおかしい)って思うハズ。
誰もそんな言葉は信じません。
でも、
「ブログで簡単に稼げる」
って言葉だと盲信する人が多いのですね。
世の中、うまい話はありません。
確かにひと昔前には「ブログで簡単に稼げる」時代はありました。
でも、そんなのもう昔の話ですし、あくまで一時的なこと。
今の時代、アメリカンドリームを夢見て渡米する人なんていません。それと同じです。
ブログは稼げるのか
では、ブログでは稼げないのか。
気になるところだと思います。
結論は、
「ブログで簡単に稼げる」は嘘ですが、「努力すればブログで稼げる」は本当です。
でも、本当に簡単ではありません。
むしろ、
「ブログは稼ぐことはできるが容易ではない」
と言う方が正解でしょうね。
簡単どころか、むしろ難しい。これが現実です。
これは成功を目指して何かを始める例を考えてみると分かりますね。
プロサッカー選手を目指しても、一線で活躍できる人は、ほんの一握り。
行列のできるラーメン屋を目指しても、成功する人はわずか一部だけ。
スターを目指して芸能界に入っても、売れるスターになるのは僅か。
これらと同じです。
成功した人を見て、自分も同じになると理想だけ追い求めても仕方ありませんよ。
上記の例で言えば、
一流選手になれなくても努力次第でサッカー関連で飯を食うレベルくらいにはなれるかも知れません。
行列のできるラーメン屋にならなくても、経営していけるだけのレベルには到達できるかも知れません。
スターになれなくても知名度の低い芸人くらいにはなれるかも知れません。
これと同じですね。
才能やセンスに加え運や努力によって、ブログが大ヒットする可能性はあります。
でも、ほとんどの人はそこそこのレベルまでと考えるべきですね。
友達にプロサッカー選手がいますか?
有名ラーメン屋の店主と知り合いですか?
売れてる芸能人と面識ありますか?
ここまで言えばわかるハズ。
知り合いに有名ブロガーがいますか?
どの分野でも、本当に成功する人はひと握りだけです。
結論は、
「ブログは惜しまぬ努力を積み重ねれば、そこそこ稼げるレベルまではいける」
です。
でも、要する努力はハンパないですよ。
「書くことがない」ではなく、「書く時間がない」が正解
ところで、ブログをやめる人がよく口にする言葉に
「書くことがない」
「記事のネタがない」
「何を書くかに困っている」
「書くネタが切れた」
「ネタがないので苦しい」
などがあります。
要は、何を書いていいのか分からないんですね。
つまり、書くことがないという訳です。
でも、実はこの感覚を持つこと自体にズレがあるんです。
目的がズレているって感じ。
そもそも、ブログって分かりやすく言えば、ネット上の日記です。
要は、「日記に書くことがない」という意味です。
まるで小学生の子供が宿題の日記を嘆くときの言葉。
こんな言葉を言うのなら、ブログはやめてしまえばいいんです。
私も小学生の子供がいるので、実は
「(宿題の)日記に書くことがない」
という言葉はしばしば耳にします。
日記の宿題は週末に出されることが多いのですが、土日にお出かけとかしないと子供にとっては困ってしまう訳です。
そんな時に私は子供に言うのですね。
「今日は、○○したでしょ」
「土曜日に、△△に行ったじゃない」
すると、子どもは言います。
「○○のことも△△のことも、以前、日記に書いたことがある」
「だから、同じ内容になっちゃう」
と。
そこで私は、
「今回は、こんな事を感じたとか」
「始めて、これができるようになったとか」
「以前とはこんな違いがあると思ったとか」
のように、より具体的な例を挙げて
「いつもと違う何か気づいたことにスポットを当てて書けばいいんじゃない」
と掘り下げて書くように諭してあげると筆を執るんですね。
ブログに「書くことがない」と言う人は、こんな小学生と凄く似ています。
要するに、
- 書こうという意思が弱いから内容を掘り下げようとしない
- 真剣に考えないから書くべきテーマが浮かばない
- 同じ内容になるから書く意味がないと考えてしまう
って感じです。
これら3点って小学生とブログをやめる人にそのまま当てはまります。ソックリです。
私の見解を述べれば、
- 書く意思が強ければ、平凡な日常の中からでもネタは見つけられます
- 真剣に考えて行けば、書くべきテーマは見えてきます
- 同じ内容にならない工夫をすればいいだけです
って感じ。
ブログをやめる人はここをよくよく見て欲しいですね。
これが理解できると、「書くことがない」のではなく、「書く時間がない」の方が正解だってことが分かるハズです。
現実はちょっと違う
でも、上記の話。現実はちょっと違っています。
と言うのは、ブログを始める人の多くは収益目当てなので、単に「書くことがない」ではありません。
本当は、「収益を効率よく得られる記事として書くことがない」の意味なんです。
ハッキリ結論を言いましょう。
収益を効率よく得られる記事テーマなんてありません。存在しません。
あったら、多くのプロブロガーが先に手を出しています。
もしあるのなら、私が教えて欲しいくらいです。
恐らく、「ブログで簡単に稼げる」という新興宗教の教義に洗脳されてしまっているのでしょう。
「ブログはとても苦労するが稼げなくはない」との認識を持ちましょう。
その上で、なおブログを運営しようと思える人はやめずに続ければいいと思います。
ここで、
「収益を効率よく得られるような記事は書くことができないの?」
と思う人もいるでしょう。
その答えは
「可能性はゼロではない」
です。
例えば、
人並以上の文才。
時代の先を見越す優れた先見の明。
持って生まれたカリスマ性。
並外れた強運。
時流に乗る力。
などがあれば可能性は大きいですね。
そんなの無理と思う人は、試しにググってみて下さい。
ある程度の検索ボリュームがあって、収益につながりそうなキーワードをいくつか使って。
1ページ目に検索結果として並んだ記事を読んでみて、どうですか?
勝てますか?それらの記事に。
もちろん、勝負の条件は「同じような内容の記事を書いてはいけない」です。
勝てませんよね。無理です。相手は専門家だったり大手企業だったりします。
例えば、もしあなたが将棋のルールを覚えたての人だったとします。
プロの棋士に勝てますか?100%無理ですよ。
ブログの記事について「書くことがない」と言うのは、将棋を覚えたばかりのあなたが、
「プロの将棋棋士に勝てる有効な戦法がない」
と言っているようなもの。
無理なのです。
やめるかどうかは継続できるかがカギ
さて、ブログを始めた人がやめようと考えることは多いと思います。
また、
「ブログはやめておけ」
「ブログなんかやめたほうがいい」
「ブログはやる意味ないよ」
などと、やめることを勧める人もいることでしょう。
だから、迷う人もたくさんいると思います。
そんな人に私がアドバイスするとすれば…
まず、そもそもブログ運営を継続するモチベーションを持てているでしょうか。
持てるなら続けた方がいいでしょう。
持てないなら、やめた方がいいでしょう。
私が、ブログを始めたのは、”情報資産を形成する”という大きな魅力を感じたからです。
だから、収益はそれほど期待していませんでしたし今でも二の次。
実際、過去5年余を振り返って、ブログ運営に費やした時間と得られた収益を時給換算すると、
時給:約20円
です。もちろん失敗だらけで遠回りしたからですが。
それでも私がここまで継続できたのは、情報資産を形成していく充実感に加えて、ブログを育てて行く楽しさや、PVアップの達成感を味わえて来たからです。
これらがとても大きなモチベーションとなったのですね。
モチベーションがあるからこそ継続できた。
だから、継続するモチベーションを持ち続けられるかどうかがブログを続けるかやめるかのキーポイント。
換言すれば、その人その人にあったモチベーションを維持する方法を見出せるかどうかです。
迷っている人やもう一度やり直そうと考えている人は、これを念頭に考えて欲しいですね。
長文を読んで下さりありがとうございました。