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休暇の取得を申請する時の理由。家事都合がとても便利だと感じる。

有給休暇を取得する時、取得理由をどうしようか迷うことは多いものです。

本来、休暇を取得するのは労働者の権利ですから、理由の如何に関わらず、堂々と休めばよいはずです。

休暇取得の理由に迷うことがある

しかし、日本では、なにかと取得しずらい雰囲気が多くあり、少しでもよい理由づけをしたいと思うのが現実でしょう。

休暇理由は家事都合が便利

私も、与えられた有給休暇は、全て消化するように努めていますが、取得する時期が繁忙期であったり、取得日が連続したりすると、周りの目が気になり、取得しずらい面があります。

そんな、取得理由に迷った時は必ず「家事都合」を理由にするようにしています。

私事都合(私用)だと

実際の休暇理由が私的な用事の場合、「私用」や「私事都合」を休暇理由にするのが普通。

しかし、これだと個人の事情によって休むニュアンスが強く表れてしまいます。

これを「家事都合」とすれば、単なる個人のためじゃない趣があって、理由として理解されやすくなります。

「家事都合」は広義には家庭の事情を全て含みますので、「家族の生活に影響する私的な用事」と解釈して「家事都合」を理由とするのも手なのです。

健康に関する理由だと

また、休暇理由が個人の健康に関することの場合、「通院」「療養」「体調不良」「病気」「風邪」「休養」「入院」「検査」「健康診断」などを休暇理由にするのが普通です。

これらの休暇理由は、時には仕方のないことですが、やたら頻繁に用いると、「健康上に問題があるのではないか?」などと思われてしまうかも知れません。

また、他人には知られたくない身体や健康面に関する個人的な情報の漏えいにもつながりかねません。

自身の健康を管理することは、「経済面で家族を支えている労働者の健康管理」と解釈できますから、やはり広い意味で「家事都合」と言えます。

個人の健康に関する休暇でも、必要に応じて「家事都合」という理由にするのも有用と言えます。

子供に関する理由だと

更に、休暇理由が子供に関することの場合、「育児」「子女通院」「学校行事」「子の看病」「子女卒業式」をはじめ、様々な理由が考えられます。

しかし世の中には、

男性の育児に理解の無い人
子供は母親が面倒を見るとの固定観念を抱く者
学校行事に休暇は取得すべきでないと考える人達

が多くいます。

子供に関することで休暇を取得する場合、それは家庭の事情ですから「家事都合」で十分です。

理解の浅い人達にいちいち理解を求める必要はありませんし、無用な不信感を与える必要はありません。

「家事都合で休みます」のひと言だけでいいのです。

家事都合は万能な理由

このように「家事都合」は意味も広く、多くの利点があるため、休暇の理由としてとても便利なのです。

細かい余計な理由を伝える必要はありません。「家事都合」だけで充分です。

上記にあげた3つの例の他にも、「介護」「看護」「結婚式」など無数の理由がありますが、どんな理由であったとしても状況次第では「家事都合」の方が良いというケースも出てきます。

そういう意味では、ほぼ万能な理由として使えると言えます。

家事都合の意味とは?

さて、そもそも「家事都合って何?」という話があるかと思います。

デジタル大辞泉で確認すると、家事については

家庭内の事情や事柄。

とあります。(もちろん、これとは別に、掃除、洗濯、炊事などの意味もあります)

同じく、都合については

何かをするときにほかの物事に影響を及ぼす事情。わけ。

とあります。

これらから分かるように、家事都合は、家庭内の事情やわけ(理由)という意味です。要は「家庭の事情」ってことです。掃除、洗濯、炊事などを直接意味するわけではありません。

家庭の事情にはいろいろあって、育児、看病、通院、学校行事なんかもそうですが、それこそレジャーや旅行も一種の家族の行事なので、含めても問題ないことでしょう。(節度は必要でしょうが)

また、上記でも述べましたが、個人は家族に含まれるので、家事都合は私事都合の意味も含むことになります。

従って、プライベートな用事や事情にも使うことができるでしょうし、極端な言い方をすれば、疲れ気味だから休みたい、気分転換を図りたい、などの利用にも使うことができます。

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意味を誤解する人もいる

ただし、世の中には「家事都合」の「家事」を、掃除、洗濯、炊事などの「家事」と勘違いしている人がまれにいるようです。

こんな人がもし上司だとすると、ちょっと状況は違うかも知れません。また、「個人の都合ならまだしも、家庭の事情でなんか休むのか」などという感覚の持ち主もいるかも知れません。

もし、上司が勘違いしていれば、「家事都合」は、掃除、洗濯、炊事などの「家事」の意味ではなく、あくまで家庭の事情であることを明確に伝えましょう。

また、家庭の事情を快く思わない感覚のズレた人であれば、より具体的な理由を説明に加えてあげましょう。

その時、「回避しがたい理由」であることを少し大げさに強調して伝えるのが良いでしょう。感覚のズレた人は、たとえバカ正直に言っても通用しないことが多いですからね。

いずれにしても、「家事都合」は常識のある人であれば、比較的、快く理解してもらえる理由と言えます。

特に、子育ての年代では、子供に関する様々な事情が発生するので、より理解されやすいことでしょう。

しつこい上司はうまくかわす

ところで、世の中には、休暇理由を細かく聞いてくるような嫌な上司もいます。

そんな上司の場合、単に「家事都合」と伝えただけでは理解して貰えず、「具体的にどんな理由なの?」と問われることもしばしばあるでしょう。

そんな時、もし堂々と言える理由があれば、より具体的な理由を説明するのも手かも知れません。しかし、そういうタイプの上司は、休暇を取得する度にいつも同じように聞いてくるものです。

従って、思い切って「家庭内の事情に必要以上に踏み込むな!」という意思表示も時には必要でしょう。

あまり度が過ぎる場合は、「必要以上に家庭内の事情に踏み込むのは一種のハラスメントではないか」のように強く言うべきかも知れません。

但し、急に休暇を取得する場合や、繁忙期に休む場合などは業務への影響は大きいでしょうから、誠意を持って説明するのはビジネスマナーと心得るべきでしょう。

休暇を堂々取得しよう!

このように、「家事都合」はたいていの理由につかえる表現で、比較的受け入れやすい事由です。

家事都合と似た表現に、家事用事、家族都合、家事事情などがありますが、最も一般的で無難な表現としては、やはり家事都合がベストです。

そして、実際の休暇取得では、「具体的な理由は何なのか」などと問われることは、ほとんど無いでしょうから、家事都合という理由だけで十分なのです。

休暇は、労働者の権利ですから、業務状況を配慮して取得すれば、本来なんら躊躇する必要はありません。

家事都合という理由をうまく利用して、休暇を堂々と取得して行きましょう。

ちなみに、政府による労働時間に関する改善指針もあり、現代では、有給休暇以外の特別な休暇枠が設けられ、その範囲も広がってきています。

事業者によりますが、育児、介護、看護、検診、自己啓発、記念日などで取得が可能なケースが増えていますので、通常の有給休暇とあわせて有効に利用していきたいものです。

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