先日、東御市にあるみづほ温泉「湯楽里館」(ゆらりかん)に行ってきました。
この温泉は、高台に位置しているため眺めがとても良く、街を一望できるだけでなく、遠方の山々を見渡すことができます。
また、単なる温泉だけではなく、お土産や食事などの設備も充実していて、ちょっと立ち寄ってひと休みするのに相応しい複合施設と言えます。
目次
みづほ温泉「湯楽里館」とは
さて「湯楽里館」とは、みづほ温泉を源泉に持つ温泉施設のことで、長野県東御(とうみ)市内にあり、日帰り温泉としての利用が可能です。
東御市の北西でやや上田市よりに位置し、市街地から少し離れた高台にあるため、露天風呂から街を見下ろすことができます。
遠方には信州の名だたる山々を一望することもでき、自然に囲まれた雰囲気を味わいながら温泉を楽しむことができるのです。
また、湯楽里館は1つの複合施設として作られていますので、食事や休息はもちろんのこと、物産センターでの買い物なども楽しめます。
更に、館内にはワイン&ビアミュージアムワインなんかがありますので、ちょっと見てみるのも面白いでしょう。
特徴は展望・多機能・広い施設の3つ
ところで、信州にはとても多くの温泉がありますから、どの温泉も同じように見えてしまうかも知れません。
しかし、湯楽里館には湯楽里館ならではの特徴があり、その主なものを挙げると3つあります。
1つは「高台からの展望が優れている」こと、もう1つは「多くの付加施設があり多機能である」こと、更にもう1つは「全体として広い施設である」ことです。
では、それぞれの特徴を見てみましょう。
高台からの展望が優れている
まず、何と言っても高台に位置しているので展望が優れている点が大きな特徴です。湯楽里館は標高717mの地点にあります。
写真を見ても分かりますが、湯楽里館の入り口から市街地の方を見ると、辺り一面を下方に見渡すことができます。
同様の景色が、男女それぞれの露天風呂からも眺められるので、温泉気分も盛り上がります。
天気さえ良ければ、遠方にある北アルプスも見られると言いますから最高ですね。
そしてとりわけ特徴的なのが、「星見台」と呼ばれる展望室があることです。
この展望室は男女の温泉の中間に位置した塔のような構造で、男女浴室の出入口の脇から階段で登るようになっています。
温泉フロアーから3フロアーほど上方に登って行くと、その展望室に至ります。
周辺には視界を妨げるものがありませんから、辺り一帯をよく眺めることができます。360℃の景色を見渡せるんです。
もとより高台に位置している施設ですから、更に高い位置に作られた展望室はなおさら優れた眺め。
この温泉に行ったなら、ぜひこの展望室で一望したいものです。
多くの付加施設があり多機能である
さて2つ目の特徴として挙げられるのは、湯楽里館には多くの付加施設があって多機能であることです。
温泉施設の場合、専ら温泉なんてことも結構あります。
しかし、湯楽里館はどちらかと言うと複合施設で多機能。
周辺施設を含めて、実際にどんな施設があるかと言えば、
- 展望室(館内)
- 物産ショップ(館内・通称、物産センター)
- 大広間(館内)
- 食堂(館内)
- ワイン&ビアミュージアム(館内)
- 野菜直売所(敷地内)
- オラホビール工場(敷地内・いわゆる地ビール)
などなど。
ちょっと、個性が強くユニークな感じですね。
ワイン&ビアミュージアムなんかは、展示エリア、試飲エリア、販売エリア、セミナーエリアなどに分かれていて、けっこうそれだけで本格的な施設とのこと。
ワイン好きな人には、とても興味深く魅力的な場所と言えましょう。
もちろん温泉が中心ですから、風呂や関連した設備なども充実しています。
風呂は、屋内に大き目な浴場1つと露天風呂が1つ。あとは、ジャグジーや水風呂、サウナなんかもあります。
イベント風呂と呼ばれるユニークなお風呂もありますね。
もちろん、ロッカーやドライヤー、シャンプーやボディソープなど基本的な用具は全て揃っています。
有料ですが、タオルやバスタオルなんかもあります。マッサージや整体もやっています。
つまり、温泉の基本設備などは完備。その上、その他ユニークな施設や設備なども豊富なんですね。
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全体として広い施設である
3つめの特徴ですが、湯楽里館は全体的にとても広い施設・構造になっています。
高台にある敷地一帯を占めているのが、広さを感じる理由ではあります。
実際、駐車場も150台分を完備しているとのことですから、敷地としてもゆとりがあります。
しかし、入り口から温泉風呂に至るまでの造りが実際の面積よりも広さを感じさせるのです。
入り口には広めの玄関があり、下駄箱なんかも高そうな収納力。
受付を済ませると、そこから大広間や食堂を経て、ちょっとした通路を通ってから温泉に至ります。
温泉に至るまでの経路が長いから、実際よりも広く感じるんですね。
また、前述の展望室なんかは解放感がありますから、そこから眺める景色には広がりを感じます。
そこで見える景色も、湯楽里館の広さを余計に感じさせてくれる要因。
しかも、自然に囲まれた雰囲気も相まって、広さをより強く感じさせてくれるんです。
そんなゆとりのある構造が、日帰り温泉でありながらも、ちょっと宿泊した気分にさせてくれるかも知れませんよ。
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実際に足を運んでみて
では、実際に足を運んで感じたことを記したいと思います。
我が家がここを訪れたのはある日曜日の夕暮れ、既に太陽が沈みかけた時のことでした。
なので、辺りはあまりよく見えませんでしたが、その代わり眼下に見下ろす街の夜景がとてもきれいに見えました。
いざ、館内に足を運んだ時の第一印象は、広い造り。
入り口付近に、いきなり物産コーナーがあったので、地域性を強く感じました。
また、地方色を直に味わえるなぁとも思ったんですね。
で、実際に入浴して分かったことは、地元の人が多数訪れていることです。
お風呂に入っている人の会話を聞いていると、分かるんです。
地元に即した話題や、知り合い同士の日常の会話が、ガンガン耳に入ってくるんですよ。
そういう意味では、観光気分はあまり味わえない面がありましたが、地方色が強く表に出ていて、田舎の情緒があふれた開放された気分を味わえると感じました!
で、屋内の風呂(浴槽)はけっこう広めでとても良かったのですが、露天風呂がちょっと狭い。これだけが残念でした。
しかも、ちょっと乗り出さないと景色も見えにくい感じ。
露天風呂が広くて、視界がもっと開けていれば100点満天です。
ちなみに、小耳にした話では、その日は「いつになく混雑している」とのことでした。
実際、洗い場が空いていない時があって少しだけ待たされましたが、洗い場以外は、窮屈な感じは一切なく快適でした。
とは言え、普段はそこまでは混雑しないとのことなので、混雑はあまり気にする必要は無いハズ。
それで個人的に一番印象的だったのはやはり展望室。
夜だったので夜景が素敵でしたが、日中なら自然の光景をもっと楽しめたのになぁと思いました。
湯楽里館を訪れることがあるなら、ぜひ展望室には登ってみて下さい。眺めがいいです!
風呂上りの展望。けっこうロマンティックかもです。
温泉の料金(入館料)は、大人が510円、小学生が300円ですから、信州にある温泉の相場かなぁと思います。
ちなみに、湯楽里館の周辺地域には、正直言って、特に際立った観光地なんかありません。
だから、長野市や小諸、軽井沢附近を移動する途中で立ち寄るのにいいと感じます。(我が家も移動時に立ち寄りました)
この日、湯楽里館で食事はしませんでしたが、そばやうどん、ラーメンなどの定番料理はもちろんのことメニューが豊富で、地元産の食材を活かしたオリジナル色の強い料理が揃っていました。
お値段もお手頃なので、ついでに食事なんてのも悪くないと感じました。
また、地元産のお土産なんかを買っていくのもいいと思いますよ。
湯楽里館の基本情報
では最後に、湯楽里館の基本情報をまとめておきます。
訪れる際に役立てて下さい。
住所:長野県東御市和3875
電話番号:0268-63-4126
営業時間:10:00~22:00 ※最終の入館受付は21:15
休館日(定休日):水曜日
公式サイト:http://tomi-kosya.com/yurari/
facebook:https://www.facebook.com/yurarikan
twitter:https://twitter.com/yurarikan1034
アクセス:
行き方としては住所や電話でナビ設定して自動車を利用するのが便利です。
具体的な場所は、下方の地図を参考にして下さい。
街の外れなので公共交通機関は不便です。便利なバスもありません。
また、坂の多い地域なので自転車などの利用はおススメできません。
市街地からアクセスするなら最寄り駅である大屋駅(しなの鉄道)か、隣接の田中駅(同)からタクシーがいいでしょう。
最寄り駅(大屋駅)から歩くのは4km弱ありますので、現実的ではありません。