長野に引越して来てから間もなくのこと、食器棚を家具屋で購入したのですが、配達されて来た製品に不備があったことがありました。
その食器棚は、引っ越し直後で、未だ食器等が整理のつかない状態の時に購入したので、少しでも早く納品して貰いたかったのです。
しかし、デザインもシャレていて人気があったこともあって、購入日から納品日まで1ヶ月半も待たされていたのでした。
寸法、デザイン、価格、納期等を総合的に考えて決めたのですが、納期以外は満足行くものだったので、少し我慢して待つことにしていたのです。
10万円近くしたので、購入に当たって少しでも安くとの思いで、粘り強く値切ったのですが、端数を切り落とす程度で、ほとんど値引きして貰えませんでした。
不良品が納品される
そして、待ちに待った食器棚がようやく配達・納品された当日、妻から電話が入り、不良品であったとの報告を受けたのでした。
いったいどんな不備があるのかと思い、仕事を終えて帰宅して見てみると、観音扉の1つが、扉を閉めた状態で、左右の扉の前後の段差が1cm以上もある状態で、
「これはひどい」
と唖然としてしまいました。
「こんな不良品を平気で納品してくるとはいったいどうなっているのか?」「出荷検査はやっていないのか?」
との疑念と共に、少し腹立たしさを覚えた私は、早速その家具屋へクレームの電話を入れたのでした。
苦情を入れる
家具屋としては比較的規模の大きな企業でもあるので、余計に疑問を感じるところでした。
「品質の管理はどうなっているのか?出荷検査はきちんとやっているのか?」
とのこちらの問いに対して
「契約先のメーカ工場から直接出荷され、店としては検査は特にしていない」
との説明でした。
「契約先の検査がしっかりしているのかを監督・管理するのは店側の責任ではないか」
との問いに対しては、さすがに全く否定できずに平謝りの状態でした。
今後の対応について問うたところ、
「〇月〇日に良品を持ち込み交換する」
と、数日後に交換することを示して来ました。
しかし、さんざん待った挙句でもあり、食器類を少しでも早く片付けたい私にとっては、その数日間が非常に長い時間のように思えてなりませんでした。
思い切って値切る
何かスッキリしない後味の悪い感じが残る中、
「この際、思い切って値切ってみよう!」
と思い、交渉してみることにしました。
電話口で値引きを交渉すると、
「上の者と相談してから回答する」
とのことでしたが、後々の連絡では
「お値引させて頂きます」
との回答でした。
購入時には殆ど値引いて貰えなかったものが、結果として2万円程値引いて貰えることになり、
「ダメ元で言ってみるだけのことはあるなぁ」
とつくづく思いました。
店としては、
本来有ってはならないことが発生してしまったこと
客に実際に迷惑や不快な思いを抱かせてしまったこと
店の信頼問題にかかわること
等を考え合わせて出した結論だったのだろうと思います。
後日、きちんと期日通りに良品と交換して貰い、値引き分の返金も同時にされました。
この店側の対応については、納得のいくものであったと思いますし、さすがに大手の家具屋だなぁと感じました。
このような経験をすることは、そうそう無いとは思いますが、似たような経験をされた場合に、ダメ元で値引き交渉をしてみるのも良いのでは無いでしょうか?