インクジェットプリンタを利用されている方も多いと思いますが、インクのノズル詰まりに悩んでいる人は少なくないのではないでしょうか。
私もさんざんノズル詰まりに悩まされて、そのつど対処して来たのですが、結局いつも同じ問題が起きては、また対処することを繰り返してきました。
その結果、インク代に掛ける費用がバカにならないだけでなく、印刷したい時に直ぐに使えない状況がしばしば発生して、使い勝手が悪い問題が解決できないままでした。
そして、悩んだ末に出た結論は、ノズル詰まりそのものに対する対応ではなく、プリンタをどう運用するかが重要だということでした。
目次
通常のノズル詰まり対策
クリーニング機能
私も普通にインクジェットプリンタを使っていますので、時折、ノズル詰まりが発生することがありましたが、そんな時は、プリンタの機能として搭載しているクリーニング機能を使用して対応していました。
この方法は、プリンタが本来持っている機能の1つですから、プリンタの機種ごとにそのやり方が公開されていますので、説明をする必要はないと思います。
アルコールを使う
そして、ノズル詰まりがひどくてクリーニング機能を使っただけでは、なかなか解決しない場合は、アルコールで拭いてあげると、けっこう効果的でした。特に、長期間使用しなかった場合などには有効な手段で、クリーニングだけだと、むやみにインクを消費することになりかねないので、状況によってはとても効果があがりました。
ただし、あまり多用すると痛める恐れがあるという説もあるので、同じ方法を試されるのであれば、ご自身の判断でお願いします。
私の場合は、消毒用のアルコールを綿棒に浸して処置していました。アルコールを使う方法の詳細を知りたければ、いろいろなサイトに紹介されていますので、ネット上を調べてみると参考になると思います。
結局は定期的に使う事
無視できないインク代
さて、アルコールを使うにせよ、最後はクリーニング機能で仕上げて、テストプリントをして確認をしてから印刷することになります。
しかし、テストプリントで改善されずにもう一度クリーニングをして、更にテストプリントをしてなどと繰り返していると、なんだかんだ言っても、インクの使用料はバカになりません。
頻繁にノズル詰まりが発生していると、印刷にインクを使うよりも、クリーニングにインクを使う方が多いくらいになり、コストパフォーマンス(コスパ)が非常に悪くなります。
定期的に使うことの方が大事
私の経験から、ノズル詰まりが一度でも発生することがあると、2度、3度と繰り返す傾向が強いです。
その理由は簡単で、一度でも発生するということは、使用頻度が比較的低いからで、換言すれば、ノズル詰まりが起きないような頻度では使っていないということです。
従って、根本的な解決方法は、プリンタを頻繁に使うこと、つまり、一定期間以内の間隔で印刷をすることです。
そうはいっても印刷するものが無いからそんなことはできない、とか、必要もないのに印刷するのはもったない、といった思いがでてくることでしょう。
印刷は無駄との概念は捨てる
印刷するものが無いと思う人でも、本来、印刷するものがあるからプリンタを購入した筈ですので、プリンタを有効に使えてないとの見方をすることができます。
日ごろ撮った写真を毎週プリントして整理するとか、月ごとの家族の予定を毎月まとめておくとか、週末の外出先の行楽地や施設の情報を印刷しておくとか、いろいろと役に立つ使い方はあるものです。
要は、習慣化することが大切です。ちょっとしたものを定期的に印刷するだけなら、下手にクリーニング機能を使うよりもインクは減らないものですし、より有効に使えるものです。
必要もないのに印刷するのはもったいないと思う人もいますが、それは必要性がそれほど高くないと感じているだけの場合が多く、いざ印刷すればより便利になる用途はあるものです。
画面で見られるからわざわざ印刷しなくてもよいと感じる場合もありますが、印刷物だからこそ利用しやすいことはけっこうあります。
例えば、直ぐに取り出して見るのなら、スマホや携帯端末の画面より、印刷物の方が早いという場合もありますし、情報を書き込みやすいので印刷物の方が手軽で扱いやすい場合もあります。
「クリーニングにやたらとインクを使ってしまうことの方がもっと、もったいないことだ」と考えるべきでしょう。
コスパの良さを追求
さて、効率よく印刷をするようにしたとしても、インクは一定量を消費するものなので、少なからずコストがかかることは否めません。
そこで大事なことは、プリンタのインクのコスパを良く考えることです。
インクカートリッジで収益を上げる各メーカ
コスパを考える上で、基本的な知識として最低限、知っておくべきことは、インクジェツトプリンタを製造・販売するメーカは、プリンタ本体よりもその消耗品であるインクカートリッジで収益をあげようとしている点です。
プリンタ本体が、キャンペーンやセット価格などと称して、破格値で販売されている場面に出くわしたことがある方も多いと思いますが、その理由こそ、本体で収益を上げる必要性が低いからです。
つまり、トータルコストは、プリンタ本体の値段よりも、カートリッジを考慮したコストで考えるべきで、購入するプリンタを長期に渡って使おうと考えれば、本体価格は無視しても良いくらいです。
従って、プリンタを選ぶ場合に、対応するカートリッジの市場価格を調べた上で、単位枚数あたりのコストを計算して選ぶことが大事です。
インクカートリッジの市場価格こそ大事
ここでポイントは、定価ではなくて市場価格を良く調べることで、その理由はカートリッジによって比較的、値引きされる品とそうでない品があるからです。
また、インクカートリッジは、メーカ純正品以外の製品やインクだけを入れ替える商品もありますので、純正品にこだわらない方は、これらの市場価格を調べて検討するのも得策でしょう。
また、注意点としては、インクカートリッジのタイプを認識しておくことで、単色となっているタイプや、全色がセットとなっているタイプ、黒インク専用カートリッジが用意されているタイプなど様々ありますから、それらを考慮して検討することです。
インク詰まりへの対処ではなく発生しない対策を
以上、述べてきたように、インクジェットプリンタは使わないでいるとノズル詰まりを起こして、著しくコスパが低下してしまうものです。
これに対して、ノズル詰まりに対する対策を考えがちですが、むしろ、日頃から使用するように習慣化することの方が大切です。
また、トータルコストはプリンタ本体の値段は無視してでも、インクカートリッジの市場価格を重点に考えた方が良い場合が多いです。
プリンタは既に持っているという方も、思い切って買い替えてみると、コスパが著しく改善するかも知れませんので、一度、検討してみては如何でしょうか。